2024/03/27 23:39


一般的に伝統的工芸作品には

それに相応しいサイズがあるように思います。

 

一方、※1工芸美術の作品サイズは自由なのです。

写真は私が制作した工芸美術の作品です。(題名 きらめき)

光の神秘、美しさを表現するために技法を自ら考案して制作しました。

この作品は比較的大きなサイズで縦200㎝×横130㎝です。

私は小さなサイズの作品を制作するときでも

質・強さ・美しさ、表現のスケールで負けないものを

目指したいと考えています。

逆に大きな作品を制作するときには、

小作品の持っている大宇宙を凌駕する作品を

作らねばならないという思いで制作しています。

工芸美術作品はサイズではない。

伝統工芸作品には相応しいサイズがある。

どちらも工芸の範疇というならば両者は背反しているようで、

どちらも正しいのです。

だから工芸美術と伝統工芸という2足の草鞋を履く私にとって

作品のサイズは実に面白いのです。

 

※1工芸美術:工芸の制約を取り去って、

または工芸の優れているところは取り入れつつ、

自由に発想して芸術作品を制作。